モノクロ・カラー(フィルム・プリント)を自家現像するための薬品は現在、量販店や通販などで手軽に購入することが可能です。
 機材を揃えれば、ご自宅で通常の現像だけでなく増感やクロスプロセスなども可能で、自家現像の醍醐味を味わうことができます。

 ですがそれだけでは現像は完結しません。
現像後には廃液が出ます。現像と廃液処理はセットです。

 コーヒーでも現像できるようですが、もちろん処理した後のものは廃液となります。
この廃液は、銀などが含まれているため”産業廃棄物(以後 産廃)”となります。これは産業廃棄物業者(以後 産廃業者)と契約をして回収してもらわなければなりません。

 これらは下水に流したり、紙などに吸い取って通常のゴミとして出すことは廃棄物処理法違反となります。
ただし、モノクロ現像の水洗処理は下水に流しても大丈夫であると富士フイルムに確認しました。


 個人でも必ず産廃業者と契約をして正しい保管方法と処理を行いましょう。 

 現像する前に、まずは産廃業者はお住まいの各役所にご確認することと、廃液のための準備が必要です。


 廃液の保管に関して
 廃液は、その資格がない限りその場所から移動させることができません。決まりごとがありますので産廃業者に確認しましょう。※屋外で、人の手が届く所に置くことはできません。
 フィルム・プリント共に「現像液」と「それ以外」に分けてポリタンクなどに保存します。ポリタンクは中が確認できるものが好ましいです。中がわかるものでないといけません。下記の容器の画像のものが好ましいです。
分けた時、必ず「現像液」だけはわかるように印をしておきます。正確には廃アルカリと廃酸と分けます。

 もしも全て混ぜた場合は回収時に余計な費用がかかる可能性があります。産業廃棄物なので回収はしてくれます。

 保管する容器について
 ポリタンクは画像のように口の広いものを使用すると回収が楽です。二重フタのあるものを使用します。
ネットでの購入もでき、ひとつ3,500円〜4,000円くらいです。これを2〜3個用意します。
正確な個数は使用する現像液などを産廃業者に説明して確認してください。
個人での使用量はわかりませんが、毎日、現像・プリントしても20Lタンクならば2ヶ月は持つと思われます。
 業者に確認したところ、20Lタンクが推奨とのことです。

廃液用ポリタンク
当店で使用しているポリタンク(扁平缶 広口 20L)

 そのほか必要な書類に関しては産廃業者との契約時に説明してもらえるためあまり心配しなくても大丈夫です。
 記入する書類はFAXで送ってくれます。FAXをお持ちでない方は別の方法を教えてくれます。

 最近、地域によっては個人と契約をしてくれないところも多いらしいと知りました。また、会社はあるけれど、現像液の回収量が減ったため、現像を対象とした回収を取りやめてしまったところもあります。
特に関西方面は少ないそうです。
役所で調べてもダメな場合、もし馴染みの写真屋さんがあれば、そのお店で契約している業者を教えてもらい、個人契約が可能かご確認してください。
※そのお店が教えてくださるかどうかの保証は致しかねます。

 当店では関東地区に関しては個人の方でも契約してくれる業者をご紹介しています。該当される地域の方はお気軽にお電話ください。
※回収のできない地域もあるそうなのでご自身でご確認いただきます。

 作業料金について
回収・廃液処理費(出張費)+廃液料(1L x 単価)
となります。場所や排出量によって変わることがありますので、ご契約時にご確認ください。
お支払いは回収時になります。

 自宅で現像できなくても
 レンタルラボの利用という方法もあります。全国的にあるわけではありませんが、モノクロだけではなくカラーネガの現像プリントのできるところもあります。
 単発ではワークショップの開催などもあります。

 自分流だけでなく、ラボでのアドバイスをもらいながら仕上げていくことでさらに良いものが出来上がるはずです。今まで何が良いのか悪いのかがわからなかったことも、それで解決したというお話も聞いています。
 ぜひそういった機会をご利用ください。

 なぜ再び、廃液について書いたのかというと、個人の現像を楽しく続けていただきたいからです。
 残念ながら現像液の販売側に廃液の処理をどうすべきかの説明をされているところはほとんどありません。あとは購入者に委ねられてしまっています。

 知らずに、台所やトイレなどから下水へ垂れ流しにしていると、いずれ店頭(Web)で個人が薬品を購入することもできなくなるかもしれない、と心配しています。

 現像・プリントを自分でするのはとても楽しいです。私もよくわかっています。廃液処理を正しく行っていただき、長くフィルムを楽しんでいただきたいです。

おしまいに 
 カラープリントならば、できれば写真屋でもプリントして欲しいです。
 同じネガでも、お店やプリントマンによっても色や明るさが変わります。あなたの撮られた写真に新しい発見があるはずです。ぜひ写真屋さんにも来てください。

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