フロンティアは黒白のフィルムもプリントできます。さらに、カラーフィルムからも黒白のプリントができるんです。
とはいっても、黒白写真(モノクローム)になるわけではありません。 色を黒白に似せてプリントするのです。ですからモノトーン(単一色でのプリント)ということになります。
フロンティアでは2種類のプリント方法があります。 最初から黒白モードでプリントする方法と、カラーを後からモノクロモードを選択する方法です。 私たちは黒白フィルムであっても、後者のモノクロモードを後から選択する方法を 使用しています。黒白モードでは色調が選べない(後述)上、ガチガチ(コントラストのきつい)になってしまって黒白の良さが生きないからです。 もちろん、本当の黒白の印画紙でプリントしたものにはかないませんが。
本当の黒白プリントはただ、白と黒で表現されているわけではありません。 様々な色調を出す印画紙が存在します。
○純粋な黒白で表現する「純黒調」 ○黒に少し茶色入った暖かみのある「温黒調」 ○黒に少し青みが入った冷たい感じのする「冷黒調」
それ以外にも数種の印画紙があります。 私は日本よりもヨーロッパの方が黒白の色調に対するこだわりがあると思っています。好みもあるでしょうがその表現の幅はとても魅力があります。
フロンティアではモノトーンの色調を黒白調2種とセピア調を3種類設定できるようになっています。 その色調例を作ってみました。データーはフロンティアから直接出力したデーターでサイズ以外の手は加えておりません。
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