色に対する注文の付け方

 普段は写真屋さんにお任せでプリントのご注文をされていると思います。でもその中で「この写真は○○したらもっときれいなんじゃないか?」って思うことはないでしょうか。そういった時、写真を思ったような色にプリントしてもらうにはどうしたらいいでしょうか。

 全ての写真屋さんでできるわけではありませんが、なんとか勇気を出して写真屋さんと話をしてみて下さい。知識や専門用語等は一切いりません。必要なのはネガフィルムとそのお写真、そして皆さんの感性です。

 注文の付け方は具体的でも抽象的でも構いません。例えば、この写真よりも「もっと明るい方がいい」とか「もっと赤くならないか」とか「空がもっときれいに出ないか」等です。

 逆にしてほしくないことがあります。

 それは専門用語を使うことです。
「ちょっとマゼンタを引いてほしい」「濃度をプラス1してほしい」などです。
これらは私たち写真屋さんが日常使う言葉なのですが、実はプリントの色注文には必ずしも適切な言葉とはいえません。

 マゼンタという色は赤っぽい色なのですが、やはりマゼンタはマゼンタであり赤は赤なのです。マゼンタではなく赤を引く(赤みをとる)ことが適切だった場合、当然のことですがマゼンタを引いても良い結果にはならないのです。

 また濃度とは写真の明暗のことなのですが、この変化の度合いも作業者でなくてはわかりません。お客様でそれをある程度理解されていたとしても、フィルムの状態によって変化する度合いが違うのです。

オーバーめ(明るすぎ)のネガやアンダーめ(くらすぎ)のネガの場合では、プラス1(明るく)しても思った以上に変化したり変化しなかったりします。

 人間の目が明暗に対する変化の感じ方が違うことでも差が生じます。人間の目は明るい方への変化には敏感でも暗い方へ鈍感になります。

 写真関係の雑誌等でそういった専門用語を用いてオーダーを出す等と書いてある記事がありますが、それはあくまでもプロラボというところにのみ通用するもので機械環境の違う町の写真屋さんにはほとんど関係ありません。

 できることとできないことはありますが、ご自身の言葉でわかりやすくお話ししてみて下さい。写真屋さんもお客様のイメージを理解できるように努力するはずです。中には作業場に入れてくれて実際にどのように色が変化し、どこまでができる限界なのかを教えてくれるところもあるかもしれません。

それについても、まずはお話をしなくては始まらないのです。

 余談ですが、赤を濃くすることを「赤を足す」または「Rを足す」といいます。赤を薄くする場合は「赤を引く」や「Rを引く」といいます。濃度の場合も濃くするのなら「プラス」または「足す」、薄くするのなら「マイナス」や「引く」といいます。ただしこれはネガフィルムの場合でポジの場合は意味が逆になることがあるので注意が必要です。繰り返しますが本当に意味を理解していない場合は使用しないで下さい。

言葉だけでは判りづらいので、実際に色の違いを見てみましょう。つづきこちら >>

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