head

プリントの色は絶対じゃない その1(蛍光灯) 2/2

 下の写真は前ページと全く同じ写真です。

item3 いかがでしょう。こちらの方が良いと思われませんか。

 これは同じフィルムのコマを私の目で見て補正をした写真です。ちょっと本人よりも血色良くなっていますが前ページの写真と見比べれば私ならこちらを選びます(前の方がよろしければそれでも良いでしょう)。

 何をしたらこうなるのかというとプリント機でのプリント色調整の際にY(黄)を調整キーで2つから3つ引く(黄色みを減らす)とこのようになるのです。

これはそのお店が使用されている機械やみなさんが使用されたフィルムによっても補正値は異なるのですが大抵はM(マゼンタ、赤っぽいが赤ではない色)を加えるか、Y(黄)を減らすことで黄緑っぽさをなくすことができます。

 これらの処理は全ての蛍光灯の色を完全に除去できるものではありませんし、あまりきつく補正すると肌色や全体的な雰囲気が不自然になるので加減が必要です。

 フィルムが良好な状態であることが前提のお話ですが、室内で撮影した写真が黄緑っぽいといった時は色補正がしきれなかったか、なにもしていない可能性があります。補正しきれていないように見える場合は先にも書いたように全体のバランスが壊れてしまうためにできなかったと考えられます。

 お客さまがお店に蛍光灯の色補正をさせるにはいつか方法があります。

1.フィルムをお店に出される時に「蛍光灯の色かぶりがあったら補正して下さい。」とあらかじめ言 っていただく。これである程度は気をつけてプリントしてくれるはずです。

2.プリントが仕上がった後の場合は無料で焼き直ししてくれるか、何枚まで無料かを聞いてその枚数に合わせてプリントをやり直してもらう。無料でない場合は焼き直しとは言いません。焼き増しです。

 同時プリントの時の色が気に入られているのであれば、焼き増しの時にそのプリントを一緒にお渡しになると良いでしょう。完全とはいかないまでも注意して色を見てくれるはずです。それでも極端に違うときは焼き直させて下さい。

 これは必ずしも全ての写真屋さんでやってくれるわけではありません。でもお話しくださればやってくれるところは間違いなくあります。実際に言われなくとも日常的にそういった補正を行っている店はあるのです。

 追記。蛍光灯はご存じのようにいろいろな色のものが存在します。今回はあくまでも蛍光灯の典型的な色について書きました。その他の室内の色についてはまたいつか書きます。

前に戻る >>

bottom
item2 item6a item5a item4a item3a