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プリントの色は絶対じゃない その1(蛍光灯) 1/2

 室内で撮影をしてプリントに出したら、下の写真のようになっていたということがないでしょうか。

この写真の顔や背景は黄色または黄緑かがっています。ちょっと黄色すぎますね。-

kei01 実はこの写真はフィルムとして、正しい色ともいえるのです。現在写真屋及びスーパー等で販売されているフィルム(というか市販されているほとんどのフィルム)は昼間の外で撮影した時に一番きれいに写るように色の調整(厳密には色温度の設定)がされています。

 蛍光灯は文字通り、蛍が発する光の色ような明かりです。人間の目はその環境の中にいるためその色を感じにくくなっているのですが、フィルムはその蛍光灯の明かりの色まできちんと取り込みます。ですから黄緑かがるのはフィルムとしてはおかしなことではないのです。

 と、ここまでは一般的なフィルムの話です。
現在、フジフィルムとコダックのフィルムは数年前から蛍光灯の色に影響されない加工が施されています。2社とも全商品がそうかどうかは確認しておりませんが、みなさんが普段お使いのフィルムにはされていると思って良いと思います。その他のフィルムメーカーは確認しておりませんが、されていない可能性が高いです。全く蛍光灯の影響を受けないというわけではなく軽減というレベルであるため、どのメーカーもあまり強くは公表していません。ですが蛍光灯対策が施されたフィルムは被写体よりもその背景に対する色かぶりに威力を発揮しています(おおげさですね)。

 2社に限らず蛍光灯対策はまだ完全とはいえず、最終的にはプリントする者の判断にゆだねられます。これについてはフィルムメーカーから送られてきた書類にもプリント処理する人間の目で補正を行う必要があるということが書かれていました。

 そのままプリントしてもフィルムとしてはある程度蛍光灯の色も補正してますし、そういう環境で撮影されたということでは、この色はおかしいことではないのでそのままプリントするお店もあるでしょう。あるがままの雰囲気ということでは良いのかもしれません。

 でも本当に良いのでしょうか。 次ページへ進む >>

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