この【写真4】のようなカラーのメリットは、色のない黒白フィルムでも色での表現ができるということです。本来でしたら、セピアは薬品につけてつくり出すものでした。薬品とは違い、黒白フィルムではできない色の調色も可能になります。 写真の表現の幅を広げてくれる有効な手段だと思います。
今回は35mmフィルムを使用していますが、APSやブローニーでも同様のことが可能です。
こういう時にお薦め! 黒白の時と同様ですが、結婚式のお写真でバージンロードを歩いているところや指輪の交換、花越しに見える新郎新婦など、ここぞ!という1枚にモノトーンを使用するとアルバム作りの時に写真が引き立ちます。 ちょっと暗めかな、ちょっと明るすぎるかな?という時も、モノトーンにすると案外よく見えたりして助かることもあります。
ご注意ください 厳密にはカラーフィルムからつくり出すモノトーンと黒白フィルムからつくり出すモノトーンとでは表現が異なります。 カラーの場合は被写体によってはモノトーンにするとコントラストが弱く、締まりがないことがあります。黒白フィルムならば白くなるところも、カラーでは色がついていて、グレーになるところが多くなるためです。そういったものは黒白フィルムの方がよりきれいなモノトーンの写真になります。
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